水辺では,水深や土壌湿度等の環境勾配に沿って,様々な植物がそれぞれの適応的な環境に,連続的に生育しています。このため,ある植物種が水生,湿生,非湿生であるかの区別は文献によって異なってきました(例えば,角野 2014)。
本チェックリストでは水生・湿生植物の定義を提案するとともに,これに基づいて水生・湿生植物を網羅的にリストすることを目的とし作成しました。
すなわち,日本国内に生育する在来の種子植物(一部の外来・園芸植物を含む)8,358分類群を対象として,文献の記述をもとに生育形および生育立地の情報を整理し,これらをもとに沈水・浮遊・浮葉植物,抽水植物(以上を水生植物とした),および湿生植物を区分しました。
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