日本の遊水地リスト
金芝潤・諏訪夢人・西廣淳．2021. 日本の遊水地ポリゴンデータ ver. 1．
Ji Yoon KIM, Yumehito SUWA, Jun NISHIHIRO. 2021. GIS polygons of flood-control basins in Japan, ver. 1.
リストの概要
上記論文にAppendixとして掲載した日本全国の遊水地・調節地のリストをcsv形式で提供します。日本に存在する遊水地（河川からの洪水を一時的に貯留する河川施設）を網羅するため、既存の文献や、「遊水池」「遊水地」「調節地」「調節池」と都道府県名のクロス検索などを組み合わせて候補地を探し、Google Earthなどを活用して、周囲堤や越流堤があることを確認した施設を挙げています。雨水を一時的に貯留して河川への流出量を調整する「調整池」は含めていません。
データを引用する際は、上記の論文とこのウェブサイトの両方を明記して引用してください。なおウェブサイトから提供するリストは更新されている可能性がありますので、更新情報を確認の上、バージョンあるいは更新日を明記して引用してください。
遊水地リスト メタデータ
判断基準等の詳細は上記論文でご確認ください。
項目名 意味
ID 重複のない通し番号。（整数）
遊水地名称 文献・ウェブサイト等で確認された遊水地・調節地の名称。（日本語文字列）
都道府県 存在位置の都道府県名。複数の都道府県にわたる場合はもっとも占有面積が広いものを入れた。（日本語文字列）
緯度 遊水地のほぼ中央部の緯度。（WGS84, 十進法）
経度 遊水地のほぼ中央部の経度。（WGS84, 十進法）
管理主体 国土交通省の場合は「国交省」、地方公共団体の場合はその名称。（日本語文字列）
面積（ha） 遊水地のおよその面積。公表値がある場合はその数値、公表値が得られなかった場合はGoogle Earthを用いた測定値。（実数）
水系 遊水地が存在する水系。（日本語文字列）
河川 遊水地が属する河川。（日本語文字列）
治水地形分類図（氾濫平野） 遊水地内に国土地理院の治水地形分類図において「氾濫平野」に該当する場所を含む場合は「1」、含まない場合は「0」、治水地形分類図が整備されていない場所の場合は「NA」。（英数文字列）
治水地形分類図（旧河道） 遊水地内に国土地理院の治水地形分類図において「旧河道」に該当する場所を含む場合は「1」、含まない場合は「0」、治水地形分類図が整備されていない場所の場合は「NA」。（英数文字列）
治水地形分類図（後背湿地） 遊水地内に国土地理院の治水地形分類図において「後背湿地」に該当する場所を含む場合は「1」、含まない場合は「0」、治水地形分類図が整備されていない場所の場合は「NA」。（英数文字列）
治水地形分類図（微高地） 遊水地内に国土地理院の治水地形分類図において「微高地」に該当する場所を含む場合は「1」、含まない場合は「0」、治水地形分類図が整備されていない場所の場合は「NA」。（英数文字列）
治水地形分類図（その他分類） 遊水地内に国土地理院の治水地形分類図において、氾濫原を構成する地形に該当する分類である氾濫平野、旧河道、後背湿地、微高地以外の分類を含まない場合は「0」、含む場合はその名称を書き、治水地形分類図が整備されていない場所の場合は「NA」。（日本語および英数文字列）
公園型利用 遊水地内で都市公園的な利活用（芝生、遊具など）が確認された場合は「1」、確認されなかった場合は「0」。
運動場型利用 遊水地内でスポーツ施設的な利活用（サッカーコート、野球場など）が確認された場合は「1」、確認されなかった場合は「0」。
観察地型利用 遊水地内で自然観察などの活動や木道・観察デッキなどが確認された場合は「1」、確認されなかった場合は「0」。
水田型利用 遊水地内での農地利用が確認された場合は「1」、確認されなかった場合は「0」。
ポリゴンデータの概要
上記の遊水地リストで挙げられたすべての遊水地の範囲をポリゴンにしたGISデータです。シェイプファイルと、Google Earth のkmzファイルが格納されています。空中写真・衛星画像を用いて目視・手作業で作成したデータであるため、誤差があります。データを引用する際は、更新情報を確認の上、バージョンあるいは更新日を明記して引用してください。
これらのデータのライセンスは， クリエイティブ・コモンズのCC BY 4.0 国際とします。出典を明示する限り、自由な利用，加工，再配布ができます。
問合せ先：国立環境研究所 西廣淳 nishihiro.jun [at] nies.go.jp
更新情報
2021年2月28日 日本の遊水地リスト ver.1 公開
2021年3月22日 日本の遊水地ポリゴン ver.1 公開